富士市の民法現代化変更点は何がある?最新の改正内容を解説

不動産に税金、その他の経費

出石 世一郎

筆者 出石 世一郎

不動産キャリア15年

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この5年間で民法が大きく現代化され、生活や不動産取引にどんな影響があるのか気になる方も多いのではないでしょうか。「相続登記の義務化」「成年年齢の引き下げ」「共同親権の導入」「賃貸借契約の見直し」など、最近の民法改正は私たちの暮らしや不動産に直結しています。本記事では、富士市における具体的な変更点や手続きのポイントをわかりやすく解説します。民法の新ルールを知り、安心して生活や取引を進めましょう。

相続登記の義務化とその背景(富士市における民法近年の現代化)

令和6年4月1日(2024年4月1日)から、不動産を相続した場合の相続登記の申請が義務化されました。これは相続を知った日から3年以内に申請を行わなければならず、正当な理由なく期限を過ぎると10万円以下の過料が科される可能性があります。

この制度変更の目的は、登記されている所有者が明らかでない「所有者不明土地」の増加への対応です。結果として、公共事業や都市整備が滞る問題を防ぎ、空き家や荒廃地の適切な管理を促進する狙いがあります。

富士市内における手続きの窓口としては、静岡地方法務局・富士支局が案内されています。住所は富士市中央町2丁目7‑7にある富士法務総合庁舎で、電話連絡も可能です。

項目内容備考
義務化開始日令和6年4月1日(2024年4月1日)全国一律
申請期限相続を知った日から3年以内過去の相続も対象(令和9年3月末まで猶予あり)
不履行時の措置10万円以下の過料正当な理由があれば免除の場合あり

成年年齢の引き下げがもたらした影響(住民税・契約など)

令和4年4月1日から、成年年齢が従来の20歳から18歳に引き下げられました。この変更により、18歳以上の方は親の同意なしで携帯電話契約や賃貸契約、ローンの借り入れといった法律行為を行えるようになります。特に不動産に関する契約についても、このルール変更が直接影響を及ぼします。たとえば、18~19歳の方が一人暮らし用の賃貸契約を締結する際、親の同意が不要となった点は大きな変化です(富士市広報)

住民税においても、未成年者の非課税措置の対象年齢に変更がありました。令和5年度(令和4年中の収入に基づく課税)からは、非課税となるのは「賦課期日(1月1日)現在で18歳未満」に限られ、18歳および19歳の方は未成年者とはみなされず、非課税の対象外となる可能性があります(富士市および福島市の情報を踏まえています)

区分 令和4年度まで 令和5年度以降
成年年齢 20歳以上 18歳以上
住民税の未成年非課税対象 20歳未満(前年所得135万円以下) 18歳未満(前年所得135万円以下)
主な変更点 18・19歳も未成年として非課税対象 18・19歳は非課税対象外の可能性あり

富士市においては、この変更を受けて18歳・19歳の若年層が課税対象となる可能性について市民への周知が求められます。たとえば、税務課の窓口や市の公式WEBサイト、広報紙などを通じて、所得が一定額以下でも該当年齢では非課税扱いにならない可能性がある旨を明記し、問い合わせを促すことで、若年層の納税者にも負担軽減や安心につながる情報提供が重要です。その際、不動産契約時には未成年非課税の対象年齢に注意すべき旨を加えて案内することも有益です。

離婚後の親権制度見直し(共同親権導入へ向けた改正)

令和6年(2024年)5月17日、民法などの一部を改正する法律(令和6年法律第33号)が成立し、5月24日に公布されました。この改正では離婚後の子どもの利益を最優先とし、親権・監護、養育費、親子交流、養子縁組、財産分与などに関する制度が見直されました。

この改正により、従来の「単独親権」に加え、「共同親権」を選択することが可能となりました。つまり、離婚後も父母双方が親権者となる選択肢が法律上認められます。共同親権を選択した場合、日常生活に関する決定(例:食事、服装、旅行、習い事など)はどちらか一方が行い、大きな判断事項(例:住居変更、進学、医療、財産管理など)は両親で協議することが基本となります。合意できない場合は家庭裁判所の手続きによって決定されます。

さらに、親の責務や親子関係におけるルールも明確化されました。具体的には以下の点が定められています:

項目内容
親の責務子どもの人格尊重、心身の健全な発達、生活水準の維持に基づく扶養義務
協力義務親同士が互いを尊重し、子どもの利益のため協力する義務(暴力や一方的な住居変更、親子交流の拒否は禁止)
迅速な対応取り決めの実効性を確保するため、養育費に関する文書が民事執行で差押え可能に。また法定養育費の請求権新設など支援制度強化。

本改正は令和8年(2026年)4月1日から施行予定です。

富士市においても、住民の方々への制度周知や窓口対応の案内が開始されると考えられます。例えば、子育て支援課や市民相談窓口でのリーフレット配布、HPや広報紙を通した情報提供、家庭裁判所利用の流れをまとめた案内などを、今後準備・実施していくことが望ましいです。

債権法分野における賃貸借契約の見直しと実務対応

2017年(平成29年)の民法債権法改正では、不動産の賃貸借契約に関して実務対応にも影響する重要な変更が加えられました。以下に主なポイントを分かりやすく整理してご紹介します。

変更点 主な内容 実務への影響
賃貸借存続期間の上限引き上げ 従来、20年だった賃貸借の存続期間の上限が50年に延長されました(改正民法604条) 駐車場やソーラーパネル設置用地など、建物目的でない長期賃貸にも対応可能に
賃貸人地位の移転ルールの明文化(605条の2) 不動産の譲渡時、新所有者が賃貸人の地位を承継。ただし、地位留保の合意があれば例外とする規定も追加 賃借人保護のための仕組みが明確化。信託や譲渡の際にも対応が容易に
敷金・費用債務の承継明確化 敷金返還債務や必要費・有益費償還債務も譲受人が承継(605条の2第4項) 賃貸借契約での金銭債務の扱いが明瞭化し、トラブル防止に

この見直しは、不動産業務に従事する皆さまにとって実務上重要です。たとえば、駐車場や太陽光発電用地など建物目的でない土地については、最長50年の賃貸借契約が締結可能になりました(改正民法604条)。また、605条の2では、不動産の譲渡時に賃貸人の地位が自動的に譲受人に移転するルールが明文化され、さらに賃貸人の地位を譲渡人に留保する合意を結ぶことで、一定の裁量を維持することが可能になりました。

富士市周辺の不動産業者としては、これらの改正点を物件案内や契約書の雛形に反映し、お客様にわかりやすく解説することが重要です。たとえば、長期契約が可能になった理由やその必要性(例:産業用途や安定した利用期間)、そして譲渡時の敷金・費用債務の扱いについて明記してお客様に安心を提供できます。

まとめ

この5年間で民法は大きく現代化され、私たちの暮らしや不動産取引にも身近な影響が広がってきました。相続登記の義務化や成年年齢の引き下げ、共同親権への見直し、賃貸借契約の新ルールなど、富士市でも手続きや対応が変化しています。これからの法律改正に柔軟に対応し、正しい知識を持つことで安心して暮らしや取引を進められるようになります。不安な点があれば、専門家に相談し最新情報を確認してみましょう。

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