不動産会社の選び方で売却の成功率が変わる?エリアや種別による違いを解説

不動産会社の選び方で売却の成功率が変わる?エリアや種別による違いを解説

不動産売却時にそのエリアを得意とする不動産会社を選ぶことは、物件があるエリアや沿線の不動産市場に精通しているかどうかが重要になります。
また、物件の種別を得意とする不動産会社を選ぶことで、不動産の売却をスムーズにすすめることができるでしょう。
この記事では、不動産の売却を検討している方に向けて、不動産会社の選び方について、以下で詳しく解説していきます。

不動産売却時にそのエリアを得意とする不動産会社を選ぶ

不動産売却時にそのエリアを得意とする不動産会社を選ぶ

まず、抑えておくべき選び方のポイントは「その物件があるエリアや沿線の不動産市場に精通しているかどうか」です。
不動産会社には、それぞれ得意としているエリアがあります。
たとえば、「〇〇沿線に特化している」などが挙げられますが、どのような戦略を打ち出せば良いのか、そしてどの客層に売り込めば良いのかはそのエリアによってさまざまです。
そのため、そのエリアを熟知していなければ、適切な販売戦略を立てることは難しいといえるでしょう。
ここを欠かしてしまうと、長期で買い手がつかずに、いつまでも不動産が売れ残ってしまう事態になるかもしれません。
しかし、どの不動産会社がそのエリアに強いかを判断する材料を知らなければ、知らぬ間にその状態になってしまうでしょう。
そこで判断材料となるのが、「そのエリアで長く営業している不動産会社なのかどうか」です。
不動産売却時にそのエリアを得意とする不動産会社を選ぶことで、 多種多様な情報やコネクションから売却がスムーズに進む可能性もあります。
長く営業している不動産会社だからこそ伝えられる地元の魅力があるため、不動産会社の選び方の1つとしてあげられます。

実績をチェックする

売却実績というのは、重要な項目です。
実績があればあるほど、売却のノウハウがあるということになります。
積み重ねてきた経験は、嘘をつきません。
不動産の売却に不安はつきものですが、売却実績が豊富であれば、それは安心材料のひとつにもなるでしょう。

免許番号をチェックする

不動産売買をおこなうには、宅地建物取引業の免許が必要です。
その免許の番号を見れば、どれだけの期間営業している不動産なのかが分かります。
免許には「〇〇県知事免許(△)〇〇〇〇号」と記載されており、△は更新回数を表しています。
そのため、△の数字が大きければ大きいほど、長い年月営業していることの証明です。
そして、免許更新は「5年に1度」のため、記載された数字×5年営業しているということになります。

不動産売却時はその物件の種別を得意とする不動産会社を選ぶ

不動産売却時はその物件の種別を得意とする不動産会社を選ぶ

売却したい不動産によって、不動産会社の選び方は異なり、あなたが所持している不動産がマンション、一戸建て、土地のどれかによっても、不動産会社の得意・不得意があります。
もし、不動産会社が苦手とする不動産の売却を依頼してしまったときは、困難な状況になる可能性があります。
では、不動産会社の得意・不得意をどうやって知ることができるのでしょうか。

不動産会社の得意・不得意を知る

●チラシに掲載している物件をチェックする
●店頭に掲示してある物件をチェックする
●ホームページに掲載してある物件をチェックする


どれも結局のところ、得意な不動産の種別だからこそ、全面に押し出しているわけです。
どんな物件の情報を掲載しているのか、どんな物件の情報量が多いのかを見て、取り扱っている物件の傾向から、その不動産会社の得意分野をおおよそ絞り込むことができます。
不動産の売却という、絶対に失敗したくないことだからこそ、手間暇を惜しんででも、調べるようにしましょう。

不動産会社のタイプを知る

不動産会社と一言にいっても、実は大きく分けて4つのタイプがあります。

●売買業者
●投資専門業者
●賃貸仲介業者
●賃貸管理業者


これらのうち、売却を依頼するのは「売買業者」になりますが、売買業者だったらどこでもいいわけではありません。
不動産売却には、さまざまな考慮すべき要素が存在します。
ここからさらに細分化されて、会社によって、購入が得意だったり、賃貸物件が得意だったり、得意分野が異なります。

●土地の権利関係の問題
●用途地域等の法規の問題
●地下を含めた構造物の問題
●埋没管の問題
●道路の問題(公道、私道や役所の台帳との相違など)
●隣地とのトラブル


ここで挙げたものは、あくまでも一例です。
そう考えると、問題の解決には、ある程度の経験と専門知識が必要不可欠になるのは必然ともいえます。
そのためにも、不動産の売却依頼を受けるのが得意な会社に依頼することが肝心です。
最悪の場合、不都合があったときに不動産会社が責任をもってくれないというパターンもあります。
つまり、選び方次第では、売却が上手くいかなくなる可能性は十分にあります。

不動産売却時に大手ではなく地元の不動産会社に依頼する利点

不動産売却時に大手ではなく地元の不動産会社に依頼する利点

不動産売却をするときの依頼先は大きく分けて、全国や広域に支店や営業所を持つ大手不動産と、限られた地域で小規模に運営する中小不動産会社の2つが挙げられます。
一般的には、大手不動産に任せたほうが安心感があるかもしれません。
しかし、地元の中小不動産には、大手にはない強みがあります。
売却を成功させるためには、不動産会社の大小に囚われず、大事なのは早く、高く売却してくれることです。
ブランド力やネームバリューではなく、個々に適した提案をおこなってくれるかどうかです。
一般的な見解にとらわれず、正しい知識で、正しい不動産会社の選び方をしましょう。

大手不動産会社のメリット

大手不動産会社を選ぶときのメリットについて考えてみましょう。
大手ならではの充実したサービスや、広範囲にわたる宣伝力など、さまざまな利点があります。
充実したサービスがある
大手の不動産会社は、疵瑕保証や住宅ローン優遇などのサービスが充実しています。
宣伝力が高い
インターネットやCMなどの広告を打てることも、大手の不動産会社の強みです。
大手の不動産会社であれば、ネームバリューもあるので、ユーザーの安心感もあるでしょう。

地元の不動産会社を利用するメリット

地元の中小の不動産会社は、地域の情報に精通しています。
その地域に根ざしているからこそ、その地域の魅力や住み心地などを購入検討者にアピールすることができます。
購入検討者が購入/見送りで迷っているとき、背中を押す一言が出るか出ないかの差は、とても大きいものです。
また、地元とのコネクションは、大手の不動産会社も舌を巻くレベルです。
優良顧客との繋がりがあったり、大手が扱わない地方や狭小物件などにも対応してくれたり、さまざまな強みがあります。
地方に行けば行くほど、地元の中小不動産会社は頼りになる存在です。
大手の不動産会社で納得いく提案がなかった場合は、ぜひ中小の不動産会社に依頼してみましょう。
それでも「中小の不動産会社はちょっと・・。」と懐疑的に思われている方もいらっしゃるでしょう。
そんなときに活きてくるのが、前述の「宅地建物取引業の免許」です。
この免許には、その不動産がどれだけ営業しているかがわかる数字があります。
長く営業するというのは、並大抵のことではありません。
こちらを確認していただければ、幾分か不安も少なくなることでしょう。

まとめ

不動産売却時には、そのエリアや物件種別を得意とする不動産会社を選ぶことが重要で、その選択は売却成功の鍵となります。
大手不動産会社は、充実したサービスや広範囲な宣伝力を持つ一方、地元の中小不動産会社は地域情報の精通度や個々に適した提案力が強みです。
選択の一助として、不動産会社の「宅地建物取引業の免許」を確認し、その不動産がどれだけ営業しているかを把握することも有効といえるでしょう。